D.C.ダ・カーポ 自分を変える未来
「第八話・歯車が音を立てて」
「枯れずの桜」
「ホントに、ことりなのか?」
「正真正銘、白河ことりです」
「久しぶり白河さん」
「ことり」
「え?」
「昔と同じようにことりって呼んで南君」
「ならことりも俺の事も昔みたいに、達彦って呼んでくれ。じゃないとことりて呼ばない」
「ふふふふ、変わってないね達彦君も」
ことりは笑いながら、喋っている。
「そう? それはそれで傷つくぞ」
「そう言う所が変わってないの」
「ことりは変わったな」
「え〜、そうかな〜?」
そうことりは随分と変わっていた。
「美人になった」
言った瞬間ことりの顔が真っ赤になった。
「も、もう。やっぱり達彦君も変わったよ。平然とそんな事言うなんてそれに達彦君もかっよくなったよ」
最後の方は聞き取れなかったけど、からかい過ぎたようだ。
「それにしても、また再会できるとは思わなかった」
「ホントだね。でも達彦君の事は、噂で聞いたよ」
「えーーー? 俺ってそんなに噂に!!」
こっちに来て、まだ何もしてないのにな。
「名前を聞いた時は、まさかと思ったけどね」
「と、どんな噂が流れてるんだ?」
「私が知ってるので一番有名なのが、『テニス部部長転校生に敗北事件』てのとか」
この噂の元は杉並だな。
「とかて言うと他にも?」
「うん。後は、『ブラックブラックリストに転校生が事件』てのも聞いたよ」
この噂も多分杉並だな。
「最初の噂は合ってるけど、リストのは知らない」
「ブラックブラックリストに載ってるのは見たよ」
「え?何で見れるの?」
「私中央委員会に所属してるから見せてもらったの」
「それでブラックブラックリストに俺は載ってるのか」
「うん、結構上位に載ってたよ。達彦君何かしたの?」
「いや、別に何もしてないと……………思う」
「返事に、かなりの間があったね」
「これでも、一応抗議した結果なんだ」
「どう抗議したの?」
「俺は『時が過ぎれば良い思い出に変わる』て言ったら即効で」
「それはまずいと思うよ」
「ことりの力で何とかならない?」
「無理だよ〜」
「だよな〜」
しばらく、沈黙が続いた。
どちら話したい事は、たくさんあるのだけど何を話したらいいか分からないのだと思う。
沈黙を破ったのは、自分だった。
「よし、ことり時間空いてるか?」
「う、うん空いてるけど」
「それじゃ、何か甘いもの食べに行こう」
そういった瞬間、ことりの目が輝きだしたのは気のせいだろうか?
「それじゃあ、公園に屋台があると思うからそこに行こ♪」
「そうしよう」
「ほら、速く速く〜」
ことりの勢い、そのままに流されて自分。
「桜公園」
そして、気が付いたら屋台の前にいた。
「達彦君何にする?」
「う〜ん、ことりと同じで良いよ」
「アイスクレープ3つ下さい」
「ことり何で3つなの? 他に誰かいるとか?」
「ううん、私が食べたいからだよ」
そう言いながら、ことりが財布を開ける。
「ことり、俺が奢るよ」
「え!、悪いよ〜」
「再会の記念だ奢られとけ」
「でも良いの?」
「言いも悪いも俺が奢るって、言ってるんだし、良いに決まってる」
「ありがとう」
「好きでやってるから、気にしない気にしない」
そう言いながら財布からお金を払った。
「あそこのベンチで食べようよ」
「そうするか」
近くにあったベンチで、食べる事になった。
「達彦君は、お姉ちゃんのクラスだよね」
「お姉ちゃん? 暦先生が担任だけど」
「そう、お姉ちゃんの苗字は何でしょう」
「白河!!」
「ピンポーン、正解」
「マジ?」
「マジだよ」
「全然気付かなかった」
「お姉ちゃんからちょっと前に、転校してきたこと聞いてたんだけどね
会いに行くのが、少し怖かったんだよ」
「怖かった?」
「忘れてたらどうしようとか、色々考えたんだよ」
「………」
何を言ったら良いのか分からなかった。
「でも、覚えてくれてたから嬉しいよ」
「……う、うん」
忘れるはずがない、忘れるはずがない。
話してる内に、クレープも食べ終わったところで。
「そろそろ帰らないとお姉ちゃんが心配するから」
「今日は、楽しかった」
「それは、私もだよ」
「それじゃあ、また」
「待って」
「何?」
「また、すぐに居なくなったりしない?」
自分の一番優しい声で伝えた。
「もう、何処にも行かないよ」
「また、会える?」
「ことりが、会ってくれるなら」
「じゃあ、またね」
「ああ」
そして、今日一日充実したが終わっていった。
自分の歯車が確実に音を立てて進みながら………
あとがき
ユエ:今回は初めて一人で進行させてもらいます。
ユエ:それにしても、自分がこれ書いてると思うと……
ユエ:ホントに、こんなので良いの?てな感じですね。
ユエ:十話までに全員出すといったけど………無理っぽいです
ユエ:出来だけ、頑張るので見捨てずに読んでくだせ〜
ユエ:それでは、第九話で会いましょう〜