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..ダ・カーポ 自分を変える未来

「第七話・桜と歌の導く先に」

 

「枯れずの桜」

桜の中を進んでいた。

歌声がはっきり聴こえるようになってきた。

「やっぱり、誰かが歌ってる」

更に奥に進むと桜の大木があった。

「大きい桜だな~」

「ここのは、特別に大きい」

歌声が桜の大木の反対側からから聴こえてくる。

「それにしても、この綺麗な歌声は誰なんだろ」

そう言いながら、桜の反対側に回り込む。

そには桜の花びらが舞い散る中で、少女が髪をなびかせながら、歌を奏でていた。

「………」

思わず見入ってしまっていた。

でも、前にも同じような事があったような………

 

「回想」

いつの事かは、はっきりと思い出すとは出来ない、けど………

確かに、同じような事があった。

自分がまだ親の引越しについて何も知らなかった頃………

何度目かの引越しして来た時………

「寂しい思いするなら友達なんて要らない」

夕日が沈みかけてたときだ。

そう今と同じように公園のベンチに座っていたとき。

誰もいないと思っていた夕暮れの公園。

「♪~♪~~♪♪~~」

「歌、歌が聴こえる」

誰もいないと思ってた公園から、歌が聴こえてきた。

それは思いもしなかった事だった。

気が付いたときには、足が歌の聴こえる方に動いていた。

 

「回想・公園の奥」

公園の茂みを越えて奥に進んでいく。

そこには、多分同じ年少女が歌っていた。

歌う事に集中して僕には気づいてない。

お世辞で、ギリギリ上手いと言える範囲だった。

顔を確認しようと更に奥に進もうとした。

――パキ

落ちている木の枝を、踏んでしまった。

「「あっ」」

少女も気づいて歌うのをやめてしまった。

何となくもう少し聴いていたかったけど。

「ごめん」

「ううん、いいの。それよりあなたはだあれ?」

「僕はみなみたつひこ。きみはだあれ?」

「わたしは……」

 

「枯れずの桜」

「……え?」

「……あ?」

歌が途切れて、ちょうど見つめ合う形になってしまった

「………」

「あの……」

「ん?」

「もしかして、南君?」

「え?」

何で俺の名前知ってるんだ?

「私、覚えてないかな?」

こんな美人、俺の知れあいにいたかな?

でも少なからず相手は覚えてる。

「う~ん、ヒント」

「そうですね~、7年前位に公園で会いました」

そう、それは昔公園で少女が歌を唄っている。

さっき思い出していたこと。

「白河、白河ことり」

自然と出てきた名前だった。

「正解です」

そうこれは、昔の別れがまた出逢った瞬間。

思いもしなかった出逢い。

そう止まっていた歯車が動き出す瞬間だった。

 

あとがき

 

ユエ:今回のゲストは白河ことりです。

ことり:呼ばれちゃいました。

ユエ:やっと本編に出す事が出来ましたよ(涙

ことり:遅いですよ~

ユエ:やいさ~まだ出てない人いるんだよね~(涙

ことり:頑張ってくださいよ。

ユエ:目指せ十話までに全員。

ことり:無理な気がするっす。

ユエ:そこは、笑顔と気合で何とかするとして・・・・・・

ことり:何ともなりませんね。

ユエ:ぐはぁ、まぁ次の第八話また会いましょう~

ことり:また呼んでくださいね~

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター紹介(ネタバレあり)

白河ことり (しらかわことり)

昔達彦幼い頃の知り合い 中央委員会所属

学園では、アイドル的存在。成績も常に上位で講師からも結構信頼を得ている。

甘味王で甘いものには目がない。

この二つは、後で達彦自信が身をもって体験することに。

 

白河暦 (しらかわこよみ) すみません忘れてました

達彦の担任 天枷研究所所属

ことりの姉。性格は大雑把でいい加減。

研究熱心で生徒を実験台にと考えているらしい。

基本的には生徒の見方。