D.C.ダ・カーポ 自分を変える未来
「第三話・懐かしのパートナー 過去編」
「???」
今より少し前の自分がコートに立っている。
これはあの時の夢だな
「ゲームカウント3―1 サーブチェンジ」
「もう、ダメだ」
「達彦まだ、あきらめるな」
「だけど、次を落としたら負けだぞ、しかもあっちのサービスだし」
「達彦、思い出せ。あの時誓った言葉を」
懐かしいな、確かこれは中学で初めてペアを組んで初めて試合した時のだ。
景色がだんだん白くなってやがて薄れていく。
「自宅・自室」
――ピピピピピ
「・・・わかったから止まれ!」
――カチ
「ふぅ、二日連続で昔の夢を見るとは」
「ささっと着替えて行きますかー」
「おっと、ラケットラケット」
「自宅・居間」
「母さん、おはよう」
「おはよう、達彦。コーヒーで良いわよね」
「うん、お願い。それで父さんは?」
「もう、外に写真を撮りに行ったわ」
父さん、明らかに俺を避けてるな
「はい、コーヒー」
「ありがとう、母さん」
「達彦風見学園はどう?」
「う〜ん、中々楽しいよ」
「友達はできたの?」
「うん、二人ほどできた」
「よかったわね。それで、今日はラケット持ってるけどどうしたの?」
「今日は部活の見学に行ってくるつもり」
「そう、こっちでもテニス部に入るの?」
「そのつもりだけどダメかな」
「達彦は本当にテニスが好きね。好きにしなさい」
「ありがとう、母さん」
「そろそろ、行ってくる」
「いってらっしゃい」
「いってきます」
「桜並木」
「ふぅ、少し早く家を出すぎたかな」
色々と独り言をぶつぶつ言いながら歩いていると。
前に朝倉さんが歩いている。声でもかけてみようか。
「おはよう、朝倉さん」
「あ、おはようございます。南君」
「あれ、朝倉は?」
「兄さんなら、まだ部屋でぐ〜たらしてるんじゃないですか」
朝倉さんが怖い・・・・・・多分怒ってるのだろう。
「それよりその肩から下げてるのは何ですか?」
「ラケットだよ、今日は部活の見学に行くつもりで」
「南君はテニス部に入るつもりですか?」
「そのつもりだけど」
「風見学園のテニス部は弱いので有名ですよ」
「そうなの? でもテニスがしたいだけだから強さは関係ないよ」
「そうですか、テニス頑張ってくださいね」
「ありがとう」
「兄さんもこれ位何かにやる気があれば私も楽なんですけど」
「・・・・・・・・・」
朝倉さんとそんな事を話しながら学校に到着した。
「教室」
ふぅ、家から風見学園までの道が今の所地図に書いてある道しかわからないのは辛いな。
今度の休みにでも近所を散策してみるか。
そんな事を思いながら自分の席につく。
「ふぅ」
「南、おはよう」
「あはよう、水越さん」
「眞子で良いって言ったけど」
「これから、そうよばしてもらうよ」
「それで何で学校に来てそうそう、ため息つくのよ」
「これには山より高く海より深い理由があって」
「南よ、それはお前の家から風見学園までの道が複雑と言うだけだろ」
「杉並、なぜそれを知っている」
「やはり、そうであったか」
「ふ〜ん」
「まぁ、そういうことなだけだ」
「これから少し動かねばこれにてドロンさせていただく」
――ドロン
「ホントに消えたな」
「そうね」
杉並の事は深く考えないほうがよさそうだな。
ちなみに朝倉は暦先生の来る30秒前に滑り込んできていた。
「食堂」
昼休みになって朝倉達と一緒に学食にきている
「朝倉、そっちの二人は誰なんだ?」
「ああ、こっちが工藤でこっちが田端だ。一応クラスメートだぞ覚えとけよ」
「朝倉、一応じゃなくて本当のクラスメートだ」
「こくこく」
「工藤叶、よろしく」
「田端友宏、よろしく」
「二人とも、よろしく」
「「おおぉ」」
「何二人とも驚いてるんだよ。今のどこにおかしい要素があった?」
「いや、南よ田端は一言男なんだ」
「は?」
「いや、そのままの意味で一日に一言しかしゃべらないんだ、それで驚いただけだ」
「そ、そうなんの」
「大して気にすることじゃないけどな」
「それより、メシにしようぜ朝倉」
「そうだな」
そんなこんなで俺達は学食で昼飯を食べて午後の授業へ。
あとがき
ユエ:何とか第3話を書き終えた〜
達彦:またまた、俺か
ユエ:良いではないか、その内新しい人呼ぶから
達彦:それより何だあの過去編とは
ユエ:前編・後編じゃ芸がないかと思って
達彦:タイトルの割にあまり触れてない気がするが
ユエ:最初触れてるからよし
達彦:しかしだな
ユエ:良いのさ〜
ユエ:それでは第4話「懐かしのパートナー 現在編」でまた〜
達彦:いつになることやら
キャラクター紹介(ネタバレあり&少しオリジナル)
工藤叶 (くどうかなえ)
達彦のクラスメート 無所属
爽やかな美男子。言うこともなく女子生徒に人気。
朝倉・杉並と結構一緒にいる事が多い。
「朝倉、一応じゃなくて本当のクラスメートだ」
田端友宏 (たばたともひろ)
達彦のクラスメート 弓道部所属
無口な男だが、きちっと自分の意見を持っている。
結構情熱的。
「田端友宏、よろしく」