..ダ・カーポ 自分を変える未来

 

「第二話・過去と現在 後編」

 

 

「生物準備室」

 

「それで、遅刻ギリギリだったと」

生徒の目の前でタバコを吸っている方がクラス担任の白河暦先生。

「全くもってその通りです。ホントに申し訳ない」

「朝倉といい杉並といい何でこんなのばっかし集まるかな」

やっぱり、朝倉と同じクラスか、杉並? そんなに凄い生徒がいるのか。

「こっちがお前の他に今日転校して来た。胡ノ宮環だ」

「故ノ宮環と申します。よろしくお願いいたします」

「こちらこそ、南達彦です。よろしく」

「この時期に転校って珍しいですね。自分もそうだけど」

「胡ノ宮は家庭である。神社の都合でこの時期になった」

「なるほど」

「自己紹介もそこまでにして早く行くぞ、誰かさんが遅刻ギリギリに来たから時間がない」

「面目ないです」

「遅刻しなかっただけましか、ほら、教室に行くよ」

タバコを消して出て行く先生を後ろからついて行く。

 

 

「教室前」

 

「二人はそこで待ってな、呼んだら入ってきな」

そう言うと暦先生は“席につけ〜”と言いながら教室の中に入って行く。

「みんな知ってると思うが、今日から二人このクラスに転校生が来る事になった」

壁越しに野郎どもが期待してるのがわかる。

最初に俺が入ったら落胆するだろうな〜。

「じゃあ、二人とも入って」

ドアを開けて教室の中に入る、後ろから胡ノ宮さんが着いてくる。

野郎は俺を見たとたんに落胆し、故ノ宮さんが入ると・・・言うまでもないな。

「じゃあ、南から自己紹介して」

こっちでは大人しくしている事を決めたので普通に挨拶する。

「初めまして南達彦と言います、親の都合で風見学園に通うことになりました。

 短い間ですがよろしくお願いします」

頭を下げると拍手が聞こえてきた。

しかし、大半の野郎はもう、次の故ノ宮さんの方に意識が行っているようだ。

解っていた事と言え、少し寂しいな。

次に胡ノ宮さんが、挨拶をする。

「胡ノ宮環と申します。皆様、よろしくお願いいたします」

胡ノ宮さんの自己紹介が終わるとクラスから凄い拍手が起きた。

俺の時とは天と地の差だな。

「本校に進学する直前の異例の時期だが、二人とも家庭の事情で今日から付属に通う事になったから、みんな、仲良くするように」

胡ノ宮さんが、さっきからキョロキョロ見回し始めた。

「ん? 胡ノ宮どうした?」

「あの・・・朝倉様は・・・・・・」

ああ、そう言えば朝倉と同じクラスだったっけ。

暦先生が朝倉を見る。それにあわせて、胡ノ宮さんも朝倉を見る。

胡ノ宮さんはじっと朝倉を見つめている。

「お、俺?」

胡ノ宮さんと朝倉は知り合いか。ん? でも朝倉は驚いてるぞ?

「朝倉と胡ノ宮は知り合いだったのか?」

「はい、あの・・・・・・私、朝倉様の許嫁なんです」

「は?????」

一斉にクラスがどよめく。

許嫁ね〜って許嫁!! 朝倉も固まったまま動かないし。朝倉さんも、固まったままだし。

「なんだ、朝倉の許嫁だったのか」

「ちょ、ちょ、ちょっと先生! なんすか、そのコメントは! 俺、その子の事なんて全然知らないッスよ」

暦先生・・・只者じゃないと思ってましたけど、ここまでとは流石です。

「そうか、じゃあ、わからないことがあったら朝倉に教えてもらうといい」

「はい、わかりました」

胡ノ宮さんも普通に返事して、つ、強い。

「じゃあ、二人とも空いてる席に座って」

俺は朝倉の後ろか。胡ノ宮さんは同じ列か。

「ふぅ・・・」

自己紹介でこんなに疲れるなんて。

挨拶は朝倉と胡ノ宮さんが話し終わるのを待てば良いかな。

「今朝はどうも、後ろの席なんでよろしくな」

「あ、ああ」

朝倉は、まだ放心状態だな仕方ないか。

「後は特に連絡はないな。もうすぐ試験だから頑張りな」

転校してすぐテストか、頑張んないとな。

号令がかかり、解散になった。

 

 

「教室」

 

「そこの転校生、いくつか質問がある」

突然、俺の前に現れた男子学生。隣に朝倉の姿も。

体格は同じ位、容姿はMAXレベルだな。

「別に良いが、お前誰だ?」

「これは失礼。俺は杉並だ」

「朝倉これが、例の杉並か」

「ああ、俺のダチみたいな奴だから悪い奴じゃない」

「ほぉ、俺を知っているのか俺も有名になったものだ。それと朝倉みたいとは酷いな」

「それで杉並とやら、質問とは何だ?」

「うむ、忘れる所だった。率直に聞くとだな、南お前はかなり腕がたつらしいな」

「は?」

「いやいや、大佐の情報であっちの学校で色々していたと言う情報があるのでな」

「なぜ、それを知っている!!」

「うむ、本当だったか。」

しまった、墓穴を掘った。

「なるほど、そうだったんですね」

知らない間に朝倉さんも近くに来ていた。

「これは、南君も兄さんと杉並君と同じブラックブラックリストに追加しておかないと」

「待て音夢、俺はもう足を洗ったぞ?」

「クリスマスパーティーでの事、忘れたとは言わせませんよ?兄さん」

顔は笑っているのに、何か凄い威圧感を感じる。

「もう、過去の事じゃないか過去の事」

「時が過ぎれば良い思い出に変わる」

朝倉さんに講義してみたのだが・・・・・・

「やつぱり、ブラックブラックリスト入りですね」

逆効果だったようだ。

そう言って朝倉さんは去っていった

「朝倉も大変だな」

「音夢は腕利きの風紀委員なんだ。気を付けろ」

「肝に銘じておく」

敵に回さない方が良さそうだな。

「教室」

 

あっと言う間に午前の授業が終わる。そして休み時間。

午後からの授業に備えて昼食をどうするか考えている。

「南は昼どうするんだ?」

「何も考えてない、出来れば案内して欲しい」

「別にかまわんぞ。音夢に見つかる前にひとまず食堂にでも行こう」

なるほど、今朝の胡ノ宮さんの件で逃げるつもりか。

「なら一緒させてもらって良いか?」

「元々そのつもりだったからな、早く行かないと音夢に見つかる」

「誰に見つかるんですか? に・い・さ・ん」

遅かったようだな。

「やあ、音夢じゃないか! 元気かい?」

朝倉は必要以上に笑って誤魔化そうとしてる。

「そうやって、明るい声で誤魔化してもダメです!」

あ、朝倉さんが怖い!!

「・・・やっぱり・・・?」

「私が言いたいこともちろん分かりますよね?」

「・・・・・・今日のお夕飯のメニューの話かなぁ」

「ここでお話もなんですから、食堂にでも行きませんか?」

「・・・・・・まったく、音夢さんたら、恥ずかしがり屋サンなんだから」

朝倉も往生際が悪いな。

「そうやって、ふざけてられるのも、今のうちですからね」

「・・・・・・はい」

朝倉も終に観念したな。昼は自分でどうにかするかな。

「南、お前も昼一緒にするよな」

「は?」

「兄さん、行きますよ。南君も連れて行きましょう。胡ノ宮さんの事何か知ってるかもしれません」

「なぜ何だ〜、俺は関係ないぞ〜〜」

「さっ、行きますよ、兄さん、南君」

「「はい」」

何か言い返せないオーラが・・・・・・。

くそ、朝倉め覚えてろよ。

 

 

 

 

 

「食堂」

 

かくして、被告人と裁判官と証人の席。

「兄さん、どういうことですか?」

朝倉さん、顔が笑いながらも引きつっている・・・・・・。

朝倉の前にはうどん。

朝倉さんの前には親子丼。

俺の前にはカレー。

だが、朝倉さんの親子丼は減る気配はなし。ひたすら朝倉に追求してる。

「どうって、何がだよ。早く食べないと冷めるぞ」

「もう! 誤魔化さないでください! もちろん許嫁の話です」

そう言って朝倉の箸を取り上げた。

「な、なにするんだよ! 俺は許嫁のことなんか知らん。なんにも知らないんだよ」

「ウソばっかり!」

「ウソなんかつくかよ。だいたい胡ノ宮に会ったのだって、今日が初めてなんだぞ」

「じゃあどうして、こういう事になるんですか? きっちり説明してくださいよ」

「俺が聞きたいくらいだ!」

朝倉が箸を取り返して昼食を再開する。

ここにいるの、辛いな、と言うか要る必要ないし。

「もう! ずっと兄さんと一緒にいるけど、こんな話、本当に初めて聞きましたよ!」

「だろうな、初めてだ」

「あのねぇ、兄さん・・・」

「だから、さっきから言ってるだろ」

「おい、朝倉」

「何だ」

「南君は黙っててください」

「でも、噂をすれば影、何だけど」

指で食堂の入り口を指差す。

それにあわせて二人がゆっくりと食堂の入り口の方を向く。

ちょうど、胡ノ宮さんが食堂に入ってくるところだった。

「誰か探してるのかな?」

「わからん」

胡ノ宮さんはキョロキョロと辺りを見回している。

「あ、動きが止まった」

その瞬間。

胡ノ宮さんは突然、自分の制服に手をかけて、勢いよく脱ぎ捨てた。

「「「!!!」」」

制服が宙を舞い、その下から、純白の白衣と真紅の袴姿が現れる。

「に、兄さん・・・・・・あれ?」

「あ、あれは正に、神社の・・・・・・」

「巫女さん?」

朝倉達の言う通りだった。

どういう理由かはわからないが、胡ノ宮さんが巫女装束で、風見学園の食堂に立っている。

「そういえば、胡ノ宮さんの家が神社だとか言ってたかな」

「そうなのか」

「でも、このシュチエーションには全く関係ないじゃないですか!」

「音夢、制服の下に、あんなかさばる物が着れるもんなのか?」

「私に聞かないで、兄さん」

更に胡ノ宮さんはどこから取り出したのか、弓矢を手に持っていた。

「あ、朝倉あれはどう見ても弓だよな」

「ああ、何をするつもりだ? いや、そんな事よりどこからあんなものをッ!なぁ、音夢?」

「私に聞かないでよ」

胡ノ宮さんはゆっくりと弓を引き、手を、離す。

視線は、矢が走る方向に注がれる。

――ビュッ

――バキ!

矢は、少し離れた男子学生の丼を貫通して、真っ二つに断ち割った。

「どっきりか?」

「いや、そうでもなさそうだぞ」

食堂中の視線が胡ノ宮さんに集まる。

胡ノ宮さんは巫女装束で弓を片手に持った状態で立ち尽くしている。

男子学生は放心状態で真っ二つになった丼を見ている。

「申し訳ありません。ちょっと、手元が狂ってしまって・・・。お騒がせいたしました」

胡ノ宮さんはその男子にそう言いながら、深々と頭を下げた。

「手元が狂った・・・・・・ねぇ」

「・・・というか、思いっきり故意に見えたのは私だけ? 兄さん」

「安心しろ。同じ疑問を持った奴は、この食堂の客の数ほどはいると思う」

横で俺も頷く。

「で、今のは何?」

「・・・・・・知らん。俺に聞くな」

「あら、朝倉様と南様」

胡ノ宮さんが俺達に気づいて話しかけてくる。

「・・・・・・こんにちは、胡ノ宮さん」

「・・・・・・や、やあ、胡ノ宮・・・だよな」

ここは普通に。

「こ、こんにちは、胡ノ宮さん」

「朝倉と朝倉さん、声が上ずってる」

「そ、そんなことないぞ」

「そ、そうですよ」

無理もないけどな。

俺達の様子に気づいているのか、気づいてないのか、胡ノ宮さんは平然としていた。

「先ほどは失礼いたしました」

「は? な、何が・・・・・・?」

「教室で・・・・・・。まさかあんな騒ぎになると思っていませんでした」

「親が決めた許嫁ということでしたので」

「私といたしましても、気になりまして・・・・・・」

「あ、ああ、許嫁宣言の事か・・・・・・」

「本当にお騒がせしました」

胡ノ宮さんはにっこりと微笑み、今の状況を気にしてない様子。

朝倉さんはまだ、動揺してる様子。

知らない間に話が進んでいる。黙って聞いていることにしよう

数分後・・・・・・

「話をまとめると、胡ノ宮さんは幼い頃の記憶を失っていると」

「はい」

「それで母さんから将来を誓い合った許嫁がいる事を聞いたと」

「はい」

「だが、朝倉は会ったことないと」

「そう言う事になる」

「それで母さんが言うには、朝倉と胡ノ宮さんの間には、何か深い絆があるという事か」

「はい」

「それでも母さんはもう、他界して母さんにも聞けないと。なるほどね」

「身勝手で掴みようのない話だとは思いますが、どうかよろしくお願いいたします」

「どちらにしても、その深い絆ってのが本当にあるなら、ぜひ知りたい所だね」

「朝倉、顔がニヤけてるぞ」

「へえ、深い絆ね・・・・・・」

朝倉さんが、物凄いオーラをだしてる・・・・・・・

「・・・あの、よかったら『環』と呼んでください。二人は許嫁な訳ですし・・・」

胡ノ宮さんが俯き加減で恥ずかしそうに言う。

「まあ、許嫁ってのはともかく、別にいいよ。少なくとも、俺と胡ノ宮は、友達だからな」

「よかった・・・・・・」

胡ノ宮さん嬉しそうだな、女性って下の名前で呼ばれると嬉しいみたいだな。

「じゃ、俺の方も純一で良いよ」

「はい・・・・・・朝倉様」

さっきから、朝倉さんが怖い・・・・・・

「それではわたくし、お弁当を教室に置いてきてしまったので、失礼します」

胡ノ宮さんはそのまま、食堂の出口へと去っていった。

「何なの・・・・・・?」

「さあな。まあ、俺が宇宙人に記憶を消された訳でもないようだ」

朝倉が伸びたうどんを口に運ぶ。

「人生は、このうどんのように、入り組んでいるのだ・・・・・・」

「もしそのうどんが、朝倉の人生なら、かなり、脆い人生だな」

「うるせえ」

 

 

「階段」

 

食堂での騒動が落ち着いて、やっとの事でカレーが食べれると思ったのに・・・・・・

「なぜ、朝倉と一緒に階段を上らなければならないんだ」

「南、お前は暦先生に逆らえるのか」

「うぅ、それは」

「暦先生に解剖されたくなかったら、大人しく着いて来い」

カレーを一口も食べずに返すことになるとは・・・・・・

「それで管理室は、まだなのか?」

「多分、ここだろう」

「扉に『開閉禁止』と書かれているのは気のせいか?」

「細かい事を気にするな、入ればわかる」

朝倉がそう言いながら扉を開ける。

「「・・・・・・・・・」」

目の前に映る光景に言葉を奪われる。

「お姉ちゃん、ポン酢ちょうだい」

「はい」

「ありがと」

「大根もいる?」

「ううん、いい」

「そう。じゃあ、白菜入れるね」

「うん」

湯気を立てる鍋、名前は知らないけどクラスで見かけた女子、本校の制服を着た女子生徒。

日常とかけ離れた光景に朝倉も俺も硬直してしまった。

「う―ん、この光景は・・・・・・」

@・これは蜃気楼だ

A・二人は鍋を食べている現実。

B・春のせいで自分の頭がおかしくなった。

・・・B?

「ありそうでいやだな」

「大穴やなぁ・・・」

朝倉も同じような事を考えてたようだ。答えは違ったようだが。

――ガンッ

「あっ」

「あ・・・・・・」

扉が閉まる音に気づいて二人とも俺達の方を向く。

少しの間沈黙が訪れる。

「・・・眞子、こんな所で何してるんだ?」

「朝倉じゃない、驚かせないでよ。・・・あれ 確か・・・南達彦!」

おお、覚えてくれてるとは結構、嬉しい。

「覚えてくれてる人がいるなんてな、改めて南達彦、よろしく」

「私は水越眞子、眞子でいいわよろしくね。それでこっちがお姉ちゃんの」

「水越萌と言います。よろしくお願いしますね」

「それで二人とも何してるの?」

「南に学校案内してるんだ」

何、俺を利用しますか

「ウソね、大方ぼーとしてたらいつの間にか来ただけでしょう」

「うっ」

眞子さん鋭い。

「人生色々だから、よしととようじゃないか」

「それで眞子さんはここで何してるんですか?」

ひとまず気になってる事から聞いてみる。

「呼び捨てで良いわその方が慣れてるしそれで、お昼食べてるの」

「寒い時はやっぱりお鍋が一番ですよ」

水越先輩はマイペースな人だな。

「よかったら、お昼一緒しませんか?」

「「良いんですか?」」

「はい、みんなで食べた方が美味しいですから」

「折角だし良いんじゃないの、南の歓迎も含めて」

鍋パーティー、良いな。丁度昼が食べれなかった所だし。

「なら、ありがたく頂こう」

「お言葉に甘えて」

俺達が座ると小鉢と箸が用意される。・・・・・・予備? 用意が凄いな

とにかく、折角だしありがたくいただくとしよう。

 

 

「教室」

 

「テストが近いんだからちゃんと勉強しなよ」

またもや、あっと言う間にHRも終わってどうしようか悩んでいると。

「そうそう、南ちょっと話があるから、後で生物準備室まで来るように」

呼び出されるような事したか?

「南もう、講師達に目をつけられるようなことをしたのか?」

「いや、覚えがないんだが。まぁ、行って確かめてくる」

「そうか、じゃあまた明日な南」

「おう、またな〜」

かくして生物準備室に行くことになった。

 

 

「生物準備室」

 

「俺、何かしたかな?」

独り言を言いながら生物準備室の前。

――コンコン

「どうぞ」

「失礼します」

「お、南か早いね」

「特に用事もないですし。それで暦先生話とは何ですか?」

「いや、対した事じゃないんだけど、南は部活動は何にするつもりだ?」

「部活ですか?」

「そう部活。前の学校ではテニスをやってたらしいじゃないか、こっちでもするのか?」

「できれば、したいですね」

「大会とかも終わってるけど、それでも入部したいか?」

「はい。テニス自体がしたいですから」

「そうか、それなら、顧問の先生には今日言っておくから、明日見学するといい。」

「はい。ありがとうございます」

「それでテニスは公式ですか? 軟式ですか?」

「風見学園には軟式しかないよ。だから軟式用のラケットを持っておいで

「はい、分かりました」

「話はそれだけだから、呼び出したりして悪かったね」

「いえ、それでは」

「気をつけて帰るんだよ」

「失礼しました」

ふぅ、部活の事でよかった〜、て俺まだ、何もしてないし!!

でも、テニスがこっちでも出来るなんて、嬉しいかも。

「そろそろ、日も暮れてきたし、帰ろう」

 

「校門前」

 

「しまった!! 帰り道が分からない」

「手書きの地図は、これ一枚だけだし?」

よく見ると、もう一枚貼り付けてある。

――ピリピリピリ

「こ、これは、まさしく変える道の書かれた地図!!」

父さん、ありがとう。

「え〜それで何々」

達彦朝はちゃんと学園に着いたか?

私の作った地図だ。ちゃんとたどり着けたと思う。

どうせ、達彦の事だから、帰りの事何も考えてないだろうから、これを見て帰って来るといい。

まぁ、帰ってこれたらの話だけど。

「前言撤回、何が“まぁ、帰ってこられたら”だー。帰って来れないような地図にするなー」

「まぁ、ともかく読んでみないと」

最初は達彦の部屋にある、小説の数だけ母さんの歳の数の方向に歩く。

父さんいつ俺の部屋の小説の数数えたんだよ〜。

しかも何で行きと帰りの方向が違うんだ。

――1時間後

「や、やっと帰ってこれた。父さんに一言言わないと気がすまない」

 

 

「自宅・居間」

 

「ただいま〜」

「お帰り、達彦」

「母さん、父さんは?」

「何か達彦がそろそろ帰ってくるから散歩に行くって出て行ったわよ」

父さん、逃げたな。

「そうか、なら自分の部屋にいるよ」

「わかったわ」

 

 

 

 

「自宅・自室」

 

「今日は色々あって疲れたな。少し寝ようかな」

そのまま眠りの世界へ

果たして、こんな事で風見学園に通えるのかさあ、どうなることやら。

 

 

 

あとがき

ユエ:今回のゲストも達彦です。

達彦:何でまた俺が。

ユエ:気にしない、気にしない。

達彦:今回の長すぎだぞ。

ユエ:途中で切ろうと思ったけどうまいこと切れなくて。

達彦:ここでも力量不足が出たな。

ユエ:これから、これから上げていくから。

達彦:期待しないで待っていよう。

ユエ:そうしてほしい。

達彦:全然複線を引っ張ってないけど良いのか?

ユエ:何とかなるでしょう。

達彦:次回作はどうするつもりだ?

ユエ:唯一複線を引っ張ったぽいテニスので行く。

達彦:なるほど。

ユエ:それでは次回でまた。

達彦:いつのことになるのやら。

ユエ:できるだけ早く更新します。

達彦:ホントにいつになることやら。

ユエ:次回作で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター紹介(ネタバレあり)

胡ノ宮環 (このみやたまき)

 

達彦と同じ日に転校して来た同じクラスメート 無所属

神社の巫女さんをやっているもよう。

未来が見えることは誰も知らない。

「はい、あの・・・・・・私、朝倉様の許嫁なんです」

 

 

杉並 (すぎなみ)

 

達彦のクラスメート 非公式新聞部に所属

成績優秀・容姿端麗・運動神経抜群ながら、それすべてを消し去るほどの性格。

なぜか名字しか分からなくて名前が不明。

トラブルメーカーでブラックブラックリストの頂点に君臨する男。

根は悪くないやつ、後に三バカの一人。

達彦をかなり気に入ったらしい自分物。

「ほぉ、俺を知っているのか俺も有名になったものだ。それと朝倉みたいとは酷いな」

 

 

水越眞子 (みずこしまこ)

 

達彦のクラスメート 音楽部に所属

責任感が強くて先頭で引っ張っていく性格。学級委員も勤めている。

朝倉や杉並には度々必殺の鉄建が飛んでくる。

バレンタインデーには後輩(同姓)から大量のチョコを貰うほど。

いつも、1つ上の姉と屋上で鍋を食べている。

音楽部でのフルートの実力はかなり高い

「ウソね、大方ぼーとしてたらいつの間にか来ただけでしょう」

 

 

水越萌 (みずこしもえ)

 

水越眞子の姉 音楽部に所属

どこでもマイペースな人。性格はおっとりとした人、妹とは正反対な感じ。

いつ何所でも歩きながらでも寝れると言う特技の持ち主。(薬は飲んでいません)

屋上での鍋の発案者。

「寒い時はやっぱりお鍋が一番ですよ」