D.C.ダ・カーポ 自分を変える未来
「第十一話・購買での死闘」
「教室」
4時間目の授業を終えて昼休みに入った。
朝倉を誘って学食でも行こうかと思ったら………。
「勘弁してくれ〜逃がしてくれ〜」
何か切羽詰った勢いで、教室を出て行った。
原因は、休み時間の事だな、多分。
(詳細は十話を読んでくださいな)
「これから、どうするかな〜」
ちょっと真剣に悩んでいたら。
「南君、兄を知りませんか?」
朝倉さんが話し掛けてきた。
「さっき、凄い勢いで出て行ったけど」
「逃げられましたか」
朝倉も大変だな。
「それでさっきから何、真剣な顔で悩んでいるんですか?」
「昼をどうしようかなと悩んでただけなんだけど」
「そうでしたか。私はてっきり何か良からぬ事でも考えてるじゃないかと思いまして」
「……そ、そんな事考えてないよ」
「そうですか、怪しいですけど、今回は信じましょう」
「それで、朝倉さん聞きたいんだけで良い?」
「私で役に立つのなら」
「学食の他に昼飯食べる方法何がある?」
「学食を除くなら購買でパンを買うくらいですね」
「なるほど」
自分は、そう言いながら自分の財布と相談した。
「購買に行くなら早くしないと、買えませんよ」
「え?」
「購買は、戦場ですから」
なるほど、そう言うことか。
「朝倉さん、ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
その返事を聞いたか微妙な所で、購買部へ向かって、全力で走っていった。
「購買部」
だか、時既に遅し。
購買部に行くと、そこは戦場だった。
「甘いな、前の学校の方が3倍は激しい」
独り言を言いながら、戦場へ飛び込んでいった。
「どけえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
――5分後
「ばくぁ」
何とか、売れ筋だろうと思う。焼きそばパンとコロッケパンとチョコレートを手に入れた。
「訂正、2倍」
「もう少し出るのが遅かったらアウトだったな」
人の山を見て、そう思う南だった。
「どこで食べようかな〜」
戦利品を持って、どうするか学園内を徘徊し始めた。
「中庭」
「さてと〜何処で食べようかな〜」
校内を徘徊した結果中庭に辿り着いた。
「ゆっくり、食べたいな」
日当たりの良い場所を探す。
「お、良い所発見」
良い場所を見つけて向かう。
ベンチには知り合いが一人。
「隣良いですか?」
「あ、どう!?――」
「よ、ことり」
「あ、達彦君」
「それで隣良い?」
「どうぞ、どうぞ座っちゃってくださいな」
「お言葉に甘えて」
「それでことりは、ぼおっとしてたの?」
「別にぼおっとはしてないですよ、お昼ご飯ですよ」
そう言って、ちんまりとした弁当箱を膝の上に置いた。
「じゃあ、俺も食べるかな」
さっき購買で買った焼きそばパンを袋から出した。
「ちょっち、潰れたかな」
あの死闘の中買ったから仕方ないか。
「あ、それ……」
「何?」
一口食べてから、ことりに顔を向ける。
「珍しいのをゲットできたんですね」
「あ、やっぱ人気があるんだ」
「購買の人気ナンバーワンらしいですよ」
「なるほど、道理で苦労すると思った」
「私は、食べたことないですね……」
そりゃあ、ことりがあの戦場では買えないだろうに。
「一口、くれますか?」
別に良いんだけど、普通の焼きそばパンなんだけどな〜
「別に良いけど」
「ほんとですか」
「俺とことりの仲だし」
そう言いながら、パンを渡す。
「いただきます」
「どうぞ」
俺の食べかけに、かぷりとかぶりつく。
「美味しい」
ことりの笑顔を見ながら、ふと思った。
「こ、ことり?」
「ん? 何ですか?」
「何で反対側から食べないかったの?」
「ん?」
まだ、何を言ってるのか分からないらしい。
「間接――」
「あ……」
気付いたらしい。
こくんと飲み込んで、ことりの顔がみるみる赤くなっていく。
「これって、間接キスだよね」
「そ、そう言う事になる」
「「………」」
「ことり、そろそろパン返してくれない?」
「ダメですよ〜」
「何で?」
「達彦君が食べたたら、双方向な間接キスになるじゃないですか」
あ、確かに
「でも〜俺の昼飯〜」
はぐはぐはぐっ!
「あ〜!」
何をなさることりや〜
「んぐ、はぐ、んぐ……」
あ〜あーあ〜
「ぜ、全部、食べちゃいました」
「お、俺の昼飯〜」
南が肩を落として、泣きまねを始めた。
「よよよょょょ」
「やっぱり、間接キスなんて、ダメですもんね」
「よよよょょょ」
「私のお弁当あげますから」
にっこり笑って、弁当箱を差し出してくれる。
「ま、マジ?」
「マジです」
「でも、悪いよ」
「気にしないで下さい、私が達彦君のお昼食べちゃったんですから」
「お言葉に甘えて」
「私の手作りなんですよ」
「おおっ。じゃ、こっちのパンも貰ってくれ」
そう言って、袋からコロッケパンを出す。
「それじゃ、遠慮なく」
「こった弁当だな」
「そうですか?」
「タコウインナーは基本?」
「基本です」
他にも色とりどりのおかずが並んでいる。
「それでは、いただきます」
「私も、いただきますね」
――しばらくして
「「ごちそうさまです」」
「食後のデザートもあるけどことりも食べる?」
「良いんですか♪」
「ただのチョコレートでよかったらだけど」
「じゃ、少しだけ貰いますね」
「好きなだけ食べて」
「甘いですね♪〜」
「ホント、ことりは幸せな顔して食べるな」
「幸せですから」
「あ、そろそろチャイムが鳴りますね」
「もう、そんな時間か」
「それじゃ、教室に戻りますね」
「それじゃ」
「ばいばい」
そうして、二人とも自分の教室に戻って行った。
あとがき
ユエ:どうも、十一話完成です。
純一:かったりぃ。
ユエ:いや〜全然活躍してなかったから、ゲストとして呼んでみました。
純一:今回の扱い酷くないか?
ユエ:いや〜、中々の案だと思ったんだけどね〜
純一:さいですか。
音夢:兄さんここに居ましたか(怒
純一:音夢落ち着いて話し合おう。
音夢:ふ、ふ、ふふ
ユエ:何か勃発しそうなので次回十二話で会いましょう〜
純一:やめろ音夢〜〜〜〜